ISILのテロリストはサウジアラビア・アメリカ・イスラエルが支援(その1)

イラクで暴れるISIL戦士ら
◆6月26日
ISIL(=ISIS)がシリアでアメリカの支援を受けているとずっとこのブログでは指摘してきたが、以下の記事では、アメリカの特にチェイニー元副大統領がその黒幕とのことだ。これにイスラエルとサウジアラビアが一緒になって悪のトリオとなって、中東全体を戦乱の地に塗り替えている。
この世が謀略の世界であることはずっと指摘してきたことだが、9月11日同時多発テロ以来、このチェイニーはずっとこの謀略の主であったかのようだ。どこまで性悪の人物であることか。そしてこの謀略の行き着く先はどうなっていくのであろうか?
●ISILのテロリストはサウジアラビア・アメリカ・イスラエルが支援(その1)
http://en.alalam.ir/news/1605160
【6月23日 ALALAM】
オバマ大統領は、イラクとレバントのイスラム国(ISIL)なるテロ・グループによる脅威に対する回答として、イラクに300人の「顧問」を送ると発表した。これらのアメリカ人は数年前にシリアに放たれたアルカイダ系過激派民兵組織に武器を支援し訓練を施した者たちだ。
オバマはアメリカは情報、監視、偵察活動を中東地域で開始すると発表した。これはアメリカが訓練を施したISILグループが与える脅威について更に調べるためである。
しかしながら、オバマは60分毎にシリアとイラク上空を、人を特定できるほどの高精細光学合成開口レーダを持つアメリカの偵察衛星が通過していることを知らないのかも知れない。
彼は更に、アメリカが信号諜報基地をエルサレムのアル・クッヅに持っていて、膨大なアンテナ群だけでなく、数千フィート上空にあるサッカー競技場より大きい気球が、イランとそれ以遠の地域まで監視し盗聴し、中東地域の全ての交通をモニターしていることを知らないようだ。
オバマが知らない事が結構あるようだ。
■背景
民兵らがイラク軍と最大の精油場を取り合っている間に、イラク軍から奪ったアメリカの装甲車の一団はダマスカスに向かう。メディアがこれを"アルカイダ”の裏で進めているフランチャイズ作戦の仕事だとしているが、全く別のことが起きている。これほどの規模の複雑な軍事作戦は9月11日同時多発テロ以来みたことがない。
要求される計画と兵站は、想像しにくいほどと言うだけでなく、彼等は一つ以上の作戦指揮の共謀全体を裏切っている。これには衛星情報、船積みと列車の輸送能力、制空権の優越さが絡んでいる。
■役者達の会合
8年間、ディック・チェイニーとイスラエル・サウジアラビアの友人らは、アメリカの200万人の兵士ら、毎年1兆5000万ドルを使う、ジャガノート(インド神話=クリシュナ像・絶対的力)としての世界最大の軍事力を駆使してきた。
情報機関筋では、この同じ三者が、ISILの背後にいて、中東全体における戦争を起こしていると言っている。
軍と情報のアナリストは、ISILの作戦は情報と兵站部門での完全な支援を受けて行われていくと結論付けている。安全な通過点のイスラエルを通して、鉄道と港湾施設のあるアカバを通して彼等に支援物資は届けられるという。
その他の供給ルートと言われている、例えばトルコを通して、というのは作り話であり、欺瞞であり隠蔽である。
その2に続く
ISILのテロリストはサウジアラビア・アメリカ・イスラエルが支援(その2)
http://rockway.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/isil%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AF%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%B9

イラクでもスンニー派でさえISIL殲滅に立ち上がった
◆6月27日
シリアではISILを支援し、イラクではISILの殲滅に手を貸すアメリカの中東政策は混乱している。が、イラク政府をなだめるためのジェスチャーと見れば納得がいくであろう。アメリカ・イスラエル・サウジアラビアのトリオはそれぞれの利害が一致するため共同でISILを支援している。
しかしこの矛盾した政策はいつか破綻する時がやってくるであろう。例えば、イランとイラク、それにシリアが軍事同盟を結び、越境しながらISILの全面的殲滅作戦を意図した時、アメリカはどうするのであろうか? すでにシリアの軍用機がイラク内のISILを空爆している、という報道もある。
「テロとの闘い」を進めてきたアメリカは、ISILの殲滅に、理論上は手を貸すことになるが、それができるであろうか?アメリカは無人機でパキスタンでタリバンを攻撃しているから、イランが無人機でISILを攻撃しても、文句は言えないだろう。
●ISILのテロリストはサウジアラビア・アメリカ・イスラエルが支援(その2・最終章)
http://en.alalam.ir/news/1605160
【6月23日 ALALAM By: Gordon Duff】
軍事物資をトルコ経由で運ぶなど何重もの軍や警察の監視の中、また港湾は海軍の全面的監視があるので全く不可能なことだ。トルコを利用することは、民間と軍当局の全面的な共謀なしには不可能であり、今の状況ではそれはありえないことだ。
こういうこと全ては、サウジアラビアとイスラエルがアルカイダを支援しているという共謀の事実を隠すためだけでなく、我々が目撃している”アラブの冬”作戦の一切が、大衆には「テロとの戦争」とされている、9月11日同時多発テロ以降のブッシュとブレアーの”強盗”行為の単なる再演なのだ。
アメリカ製の装甲車とモスルにいるISILにそれを輸送し渡したことは、「アメリカ製」の物を彼らが受け取った最初の援助ではない。ベテラン・トゥデイ誌に、ジェフリー・シルバーマンがグルジアから書いている:「シリアに持っていった、捕獲されたと言われるアメリカ製ハンヴィー装甲車は、1970年代にイランで長期に渡って捕虜にされたアメリカ人と同等のことだとされている。しかしながら、アル・シシャニ自身の記録とこの地域のいくつかの関係者らは、何か別の事が進められている、と示唆している。
シリアではアメリカが支援する反政府過激派は敗走している。ISILは北イラクでは敵として存在しているが、元々の反政府勢力が不能であることを示したので仕事を終了するために、動員されたのである。
軍事物資が捕獲されたということは、実際は戦略的に物資を供給したということだ。これは二つの目的を達成する:反アサド勢力の装備を強化すること、それにアフガンから持ってきた軍事物資のISILへの供給の事実を隠ぺいする、ということだ。誰かが気が付いたら、この軍事物資は北イラクで盗まれたはずである。我々はそれをテレビで見ていたし、CNNではそう言っていたのだから、と言われるであろう」
■道をならす
偵察衛星群によっても何十機もの無人偵察機によっても見られず、チェチェンのテロリストが率いるISILの「民兵」軍はイラクに入っていった。イスラエル、アメリカそしてサウジアラビアはこの地域の交信のすべてをモニターしているし、「工作員」の軍がすべての道路に存在しすべての村に入り込んでいるのだが、見つかることなく気づかれずに、ということは軍事作戦というものを知っている者にとっては信じがたいことなのだ。
現在の二つの戦線で行われているイスラム主義過激派による運動と言われている作戦の規模は、宗教的かつ部族的過激主義に染まっている。それはあるレベルではそうであるが、そして戦士のリクルートでの要素ではあるが、ISILが進めている作戦は世界的であり、経済的な面から進められていることは明らかで、それは秘密のサウジアラビアのボス達よりか、ウォール街の意向により強く結びついている。
■分裂させられたイラク
過半数をシーア派の人口で占められているイラクで、しかも宗教的な系統で投票がなされる新しい伝統ができたので、イラクをスンニー派の少数派が支配するという考えは空想的なものとなった。
このことで、現在行われている攻撃は更に別の意味を持つようになった。クルド人は、少なくとも現在のところはイラク政府の側についているので、本当の標的である大規模な油田のあるキルクークの奪取は、スンニー派の支援をどれほど受けようとISILの能力の外に留まるであろう。それでもキルクークの油田とそのハブの末端のバクー、チェイハン・パイプラインは標的であろう。
南部のバスラの油田と共にこれらのアセットが生産する限り、イラクは現在の騒乱を切り抜けることができるだろう。その際実際的な政治改革が選択肢に上ることが条件となるだろう。
イラクを破壊せんとする者たちがどこまでやるつもりなのかは、今後の成り行きを見なければわからないし、彼らが何を誰に約束したのか見なければ分からないが、イラクはイランとの十年に及ぶ戦争を知っているし、別のアメリカとの戦争も知っている。最近の歴史で、これほどの苦悩に匹敵する苦悩を経験している国は、ベトナムも含めて存在しない。もしイラクが分裂したとして、それは誰の勝利でもない。
(了)
(転載修了)
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