
▲ 2014年1月23日の米国 CNN にほんの数分掲載された記事。記事はすぐに削除され、CNN は「アカウントがハッキングされた」と謝罪したようです。真相は不明のままですが。記事の URL はこちらですが、削除されていて、現在は Google のウェブキャッシュに残っていて、この記事が実際に掲載された証拠となっています。

▲ 2014年1月27日の米国 CNN より。
昨日の米国で、上の「ソニーが、アメリカの債券格付け機関ムーディーズからジャンク債に引き下げられる」という記事がアメリカの大手各社メディアで報じられていました。
世界最大級の金融機関にブラックホールが存在していた
HSBC というのは、 Wikipedia から抜粋しますと、
HSBCホールディングスは、イギリス、ロンドン、カナリー・ワーフに本社を置く世界最大級の金融(商業銀行を主体とする)グループである。
HSBC は、米経済誌フォーブスの 2008 年版世界有力企業 2000 社番付で1 位を獲得。
という、つまり、世界で最も大きな金融機関のひとつです。
そのような大きな金融機関が「予告なしに預金引き出し制限をおこなった」ことが英国の BBC で報じられていたというものでした。「予告なし」という部分にインパクトがあります。
参照:
HSBCの怪しい動き・・・そして、米再び2月末“デフォルト危機”
<< 作成日時 : 2014/01/26 13:47
https://hontougaitiban.seesaa.net/article/201401article_127.html
そして、この世界最大級の金融に関しては、最近、下のような報道もありました。

▲ 2014年1月17日の英国インターナショナル・ビジネスタイムズより。
700億ポンドというのは大体 11兆 8000万円くらいのようですが、記事としては、香港の調査会社が HSBC の資産のバランスシートを調べてみたところ、その中に「蜃気楼のように存在しない資金」が浮かび上がったということのようです。この 11兆円という金額は、普通に考えればデカいですが、世界最大の金融機関にとって大きいか小さいのかはよくわからないところがありますが、それでも Wikipedia によると、 HSBC の純利益は日本円で 1兆円くらいということですので、小さくはなさそうです。

▲ 2014年1月19日の米国 Forbes 「 Mega Default In China Scheduled For January 31 (中国で巨大な債務不履行が1月31日に予定されている)」より。
という記事に関して、内容が掲載されていた日本語記事を見つけましたが、こちらも「蜃気楼のような資金」に関しての話ともいえそうです。
記事から抜粋します。
中国:中誠信托「理財商品」にデフォルト危機、債権520億円が不良化
newsclip.be 2014.01.23
規模が膨張した「シャドー・バンキング(影の銀行)」に対する警戒感が中国で高まりつつある。一旦デフォルト(債務不履行)に陥れば信用リスクが拡散するだけに、この問題に関する動向からは目が離せない。
中誠信托有限責任公司の発行した高利回り金融商品「理財商品」で、投資家が損失を被る可能性が強まってきた。投資・信託大手の同社は、ある企業に貸し付けた30億人民元(約520億円)が不良債権化していると公表。法的な措置に訴えて資金の回収に乗り出す方針を明らかにした。2014年1月31日に返済期限を迎える。
銀監会・創新監管部の王岩岫主任は昨年7月の金融フォーラムで、「理財商品の販売規模は、13年6月末時点で9兆8500億人民元(約170兆円)に膨らんだ」とする見方を示した。2007年末の時点では、5000億人民元に過ぎなかったとされる。
というものだそうです。
この 520億円という金額の問題ではなく、上にもある 170兆円という爆弾が連鎖的に崩壊していくということが恐怖となっているということのようです。
(引用終了)