米国 予算なしで新年度に突入 政府機能が一部停止
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米国は今日から始まる2014年会計年度を予算なしでスタートすることとなった。政権側と共和党側が議会で妥協に至ることが出来なかったことが背景にある。
いままで激しく議論されてきた政府機能の一部停止が現実のものとなり、17年ぶりの出来事となった。共和党がコントロールする議会下院では、ホワイトハウスが受け入れ不可能であることが前もって分かっている一時的金融措置が採択され、多くの国家機関は機能を停止している。
連邦公務員210万人のうち、80万人が突然の休暇に入ったほか、社会保険支払い申請の受付は停止され、住宅ローンおよび零細企業への政府支援もストップする。さらに国立公園および博物館が一時閉鎖となる。
オバマ大統領はホワイトハウスで特別声明を発表し、外交を含めた国家安全保障分野における活動は継続されるとしている。また軍人には影響がないが、国防総省で勤務する数十万人の文官には影響がでる。
オバマ大統領は危機克服を呼びかけ、議会が重要分野への支出を再開することを採択するよう求めている。
タス、リアノーボスチ
オバマケアの保険取引所が1日に始動、米政府機関は閉鎖
2013年 10月 1日 17:14 JST|Reuters
[ワシントン 1日 ロイター] - 米政府は1日、政府機関の閉鎖にもかかわらず、医療保険改革(オバマケア)の中核をなすオンライン保険取引所の運営を50州で開始する。
何百万人もの無保険者に補助金を支給し、医療保険に加入させることを目指すこの改革は、米国の社会保障プログラムとしては1960年代にメディケア(高齢者向け公的医療保険)が導入されて以降、最も野心的な政策となる。
保険取引所(エクスチェンジ)が取り扱う医療保険は、個人加入の保険には必ずしも含まれていない、精神病に対するサービスや避妊、予防的ケアなどのサービスを幅広く網羅する必要がある。
米国民は医療保険に加入することが義務付けられ、加入を怠った場合は罰金を科される。
オバマケアをめぐっては、野党共和党が暫定予算案に導入延期を盛り込むことを主張。与党民主党が多数を占める上院が否決したため、与野党は30日夜になっても暫定予算案で合意できず、政府機関閉鎖の期限を迎えた。
2014年中に保険取引所を通して700万人が保険に加入するとみられている。取引所は3月31日まで申請を受けつける。メディケイド(低所得者層向け医療保険)の拡大によって、医療サービスの受益者が800万人増加すると予想されている。
オバマ政権は取引所開設の準備にあたり、航空券のオンライン購入のように簡単な操作で保険に加入できる仕組みを作ることを狙っていたが、度重なる延期と技術的問題を背景に、多くの州で少なくとも最初の数週間は取引所にすべての機能がそろっていない可能性がある。
36の州で州政府に代わって保険取引所を運営する厚生省は、システム障害が起きる可能性は高いとの見方を示している。
登録者は当初、今まで保険の加入が難しかった既往歴のある患者や高齢者が多数を占めるとみられているが、こういった加入者の高いコストを相殺するための若くて健康な成人の加入が今後、オバマケアの成功の鍵となりそうだ。ただ、国民の46%はオバマケアを支持していない。

米国民9割 議会の活動を認めず
http://japanese.ruvr.ru/2013_10_01/122195836/