市民に「お金が本当はどこから来るか」については何も知らされません





お金はどこから来るのか

その一方で、市民に「お金が本当はどこから来るか」については何も知らされません。
明快な真実は、
ローンあるいは抵当の書類にサインした時、
その支払は“罰則として資産を提供する”ことで裏づけされます。


万が一支払えない場合、実際に価値ある資産が没収されます。

その約束を守るというローン契約
あるいは抵当が持ち運びでき
交換でき
売却できる紙片となっているのです。

それは借用証書です。
それはお金という形をした価値を表すものです。
このお金は借り手による
銀行の“ローン”と呼ばれるものが形を変えたものです。

今、この世界において貸し手がローンを貸すためには
何か担保を持っていなければなりません。
もしもあなたがハンマーを必要とするとき
私がハンマーをあげる約束をするだけでは何の助けにもならないでしょう。
しかしお金といヴァーチャルな世界においては
持っていないお金を貸す約束をする銀行は許され容認されているのです。


私たちの国家通貨は銀行の思いのままに操られている
銀行はお金を貸すのではなく
自分たちが持っていないお金の供給をただ約束するにすぎない
 アーヴィング・フィッシャー 経済学者 作家


借り手が借金の誓約をしたら銀行は借りての負債をコンピュータにちょっと入力することで
データ処理して帳尻を合わせます。

借り手の立場から見ればこれはローンのお金となります。
何故なら政府がそうすることを認定していて
誰もがそれをお金として受け入れなければならないからです。
繰り返しますが、基本的な事実は非常に単純なのです。
借り手のサインした書類がなければ銀行は何も貸し付けることはできないのです。

あなたはどうしてこんな天文学的な負債を誰もが抱えているのかと
今まで不思議に思ったことはありませんか?

あなたは疑問に思ったことはありませんか?
どうしてそんなにたくさんの貸し出しできるお金が銀行にあるのだろうかと?

今あなたは気がつきました。
そこにはないのです。

銀行はお金を貸してはいないのです。
彼らはお金を借金から創っているのです。

そしてその借金は潜在的に無限であり
それがお金の供給源なのです。

そしてひっくり返せば、そのまた反対の状況も真実です。
私たちは周りにある信じられないほどの豊かな資源、技術革新、生産力にもかかわらず
政府、会社、個人、
ほとんどが銀行に対し大量の借金を負わされているのです。

これはいったいどういったことなんでしょうか?
人々が立ち止まって考えさえすればわかるでしょう。

それは一体どういうふうにしてできるんだろう?
どうやったらできるんだろう?と

現実に世界で実際の富を築いている人々が借金に陥っている。
ただ単に富を表すお金を貸し出す人たちに!!

さらに驚くことに私たちがお金とは負債だといったん気づいたら
もし借金がないのならお金は存在しないことがわかります。

私たちの貨幣システムというのは、
そのシステムの中に借金がないとしたら
そこにはお金が存在しないのです。
  マリナー・S・エクルズ 連邦準備理事会 会長


もしこれがあなたにとってニュースなら
あなたは一人ではありません。

ほとんどの人が想像できます。
もし全ての借金が返済されたのなら経済は改善します。
それは確かに個人的なレベルで真実です。

私たちのローンの支払が終わって
もっと使えるお金を誰もが持てたら
一般に使えるお金も多くなるはずです。

しかし現実はまったく反対に
使えるお金が全然なくなるのです。

私たち皆が使っているお金のかなりの部分は
銀行の再信用貸付に依存しています。

ローンがなければお金がないのです。

かつて起こった世界大恐慌のときには
ローンの供給が干上がるにつれて
劇的にお金の供給がなくなったのです。



これはよろめくような現実です。
私たちは完全に商業銀行に依存しています。
現金であれクレジットであれ、我々の使っているドルは
誰かしらが借りなければ生まれないのです。
もし銀行が充分なお金を創造したなら
私たちは繁栄するでしょう。
そうでなければ私たちは飢えます。
私たちは恒久的な借金によるマネーシステムなしでは絶対生きられないのです。
誰かがこの状態を完全に理解したとしても
このバカげた悲劇的で絶望的な私たちの立場をほとんど信じられないでしょう。
でもここにあるのです。
 ロバート・H・ヘンフィル アトランタ連邦準備銀行クレジットマネージャー


そしてそればかりではありません。

銀行はただ元金だけを創造します。
支払うための利息は創らないのです。
それなら利息はどこから来るのでしょう?
借りてが利息を支払うためにお金を得られる唯一の場所は
市場経済の中だけです。

しかし、そのすべての貨幣供給はやはり
銀行の信用創造によって創られたものです。
ですから私たちは創られた以上のお金を返済しなければならないのです。

借り手は全体の資金量が元金しかないところから
死にもの狂いで元金と利息を返済しようとします。

明らかに誰もが元金と利息を返済するのは不可能です。
なぜなら利息というお金は存在せず、
単なるヴァーチャルな数字にしか過ぎないからです。

ここで大問題なのは、長期ローンや政府の借金で
利息の総額が元金を上回ってしまうことです。
これは利息を支払うための充分なお金が創られない限り
非常に高い確率で返済できない分の抵当を失うことを意味します。

社会的な破綻を招かないためには
抵当権が実行される割合を低くすることが必要です。

そしてこれを成し遂げるためには
さらなる新しい借金が以前の借金の利子を払うために創られなければなりません。

しかし
これはもちろん全体の借金を大きくすることになります。
そして結局もっと多くの金利を支払わなければならなくなり
結果的に山のような借金の渦の中から逃げられないことになります。

新しくローンとして創造されたお金が
全体的な不足分に追いついている間だけ
システムの破綻を間逃れているにすぎません。

しかしながら銀行の飽くことを知らない
クレジットの化け物はしだいに大きくなっています。
さらにさらなる借金を創る必要性が緊迫しています。

なぜ利息がそんなに低いのですか?
なぜ頼んでもいないクレジットカードを郵便で受け取らなければならないのですか?
なぜアメリカ政府は以前より支出を早めているのですか?
それは全体の貨幣システムの崩壊をかろうじて食い止められますか?

道理をわきまえた人は尋ねなければいけません。
これは実際、永遠に続くのですか?
崩壊は避けられないのですか?


私たちの準備預金制度について
ひとつ充分に理解しなければならないことは
子供の椅子取りゲームのように音楽が流れている限りは
そこには敗者は生まれないことです。
 アンドリュー・ゴーズ 歴史家


お金は商業生産を促進します。
貨幣供給が増加するにつれて
生産と取引量が同じように成長しない限り
お金の価値が下がってインフレになります。

また、年3%の経済成長をしている時、
私たちは経済が一定のレートで成長していると思っていますが
それは違います。

それは今年の3%は昨年の3%より
商品とサービスが増加していることを意味します。
毎年新しく3%が積み重なるのです。

グラフは直線的ではなく徐々に急勾配を上昇する
急激なカーブを描きます。

これを実現するには実物経済の永久的な成長が必要で
それには世界の資源とエネルギーを
永久に拡大して消費する必要があります。

さらに自然資源から取られた原料が
毎年毎年永遠にゴミになっていきます。

貨幣システムを崩壊から防ぐためにです。


とんでもない成長が
この世界で永遠に続くと信じているものは
キチガイか経済学者ぐらいでしょう
 ケネス・ボーディング 経済学者



私たちはこのまぎれもない恐ろしい状況に対して
何ができるでしょうか?

ひとつに私たちはお金に対して
まったく異なった概念を持つことが必要です。

資源と技術の不足はあります。

しかし、
何故お金の不足がなければならないのですか?

多くの人々が自分自身と政府に問いかける時が来ています。


4つ質問があります。

世界中の政府が民間の銀行から
利息付きのお金を借りています。

政府の借金は全体の借金の主要部分を占めており
私たちから税金を取って借金の返済に充てています。

いま私たちは銀行が借金からお金をつくり
政府がそれを許可して権限を与えていることを知りました。


そこで最初の質問です。
なぜ政府は必要なら自分たちで利子のないお金を創ることができるのに
民間の銀行から利息付きのお金を借りることを選択したのでしょうか?

第2の大きな質問です。
いったい何故負債としてだけお金を生み出すのでしょう?
なぜ永久に流通する金利付きで
借りなくても良いお金をつくらないのでしょうか?

3番目に
どうしたら永遠に成長し続けなければならないマネーシステムで
持続可能な社会を築くことができるでしょうか?
永遠の経済成長と環境を持続可能にすることとは
両立しがたい倫理ではないのですか?

そして最後に
永遠に経済成長しなければならない
現在のシステムとは何なのですか?
持続可能な経済に転換するために
どういう変化が必要なのでしょう?


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