欧州首脳が集合、ユンケル議長はギリシャデフォルトあり得ると発言

7月21日(ブルームバーグ)

欧州首脳は21日、1年9カ月越しの域内ソブリン債危機の解決策を打ち出すため、ブリュッセルに集まった。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)は避け難いかもしれないとの考えを示した。

  ユンケル議長は会議に向かいながら記者団に、「選択的デフォルトがあるかないかを説明する立場にはない」とした上で、「そのような可能性を排除することは決してできないが、それを回避するためにあらゆる措置が講じられるべきだ」と語った。

  1カ月で2回目の首脳会議では、第2次ギリシャ救済パッケージをまとめるほか、イタリアとスペインを危機感染リスクから切り離す措置を打ち出す必要がある。フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は昨夜遅くのベルリンでの2者会談で、ギリシャに関する共通の立場に到達した。

  ブリュッセルに到着したメルケル首相は記者団に、首脳会議の目的は「ユーロ圏の一部の国の債務危機を克服するための次の重要な一歩を進めることだ」と語った。メルケル首相もサルコジ大統領も独仏が合意した内容には触れなかった。

  当局者2人はこの日、ギリシャの債務を軽減する取り組みが同国のデフォルトにつながるリスクを踏まえ、当局がギリシャ債に保証を付ける案を検討していると明らかにした。それにより、ギリシャ債がデフォルトした場合も同国の銀行が欧州中央銀行(ECB)からの流動性提供を受けられるようにすることが目的。ECBのトリシェ総裁は、デフォルトした債券をオペの担保として受け入れることはできないと警告している。

  そのほか、投資家をギリシャ債の借り換えに応じさせる案やギリシャ向け救済融資の金利を引き下げる案が検討されている。ユンケル議長は救済の資金源とするために銀行に課税することやユーロ共通債の発行での合意の可能性は低いと述べた。


◆出典:7月21日(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aAHLPqlHJyB8

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